今週末は、中秋の名月を迎えますね。
旧暦で8月15日が中秋の名月になりますが、今年は9月13日(金)です。
みなさん、中秋の名月というと縁側で団子とススキなどを連想する方が多いのではないでしょうか?
お月見しながら、団子を食べるという、そんなイメージを持たれていると思います。
では、縁側で団子を食べながら、のんびりとお月見という平和なイメージを変えてしまうかもしれない、衝撃的な発言をしますよ!
実は中秋の名月は、毎年『仏滅』なのです。
そんなばかな、と思った方は、暦を調べてみてください。今年9月13日(金)はもちろん仏滅です。昨年も、一昨年も、その前も…。ほら、ずっと仏滅でしょう?
特に今年は13日の金曜日でもあるんです。映画好きならピンときますよね。
そもそも仏滅ってどんな意味があるの?
「なんだかな~」という気分になった方もおられると思うので、ここで仏滅について調べてみました。仏滅は六曜の吉凶で出てくるもののひとつです。
この六曜には土御門系、高島系、安政雑書の3つで異なる解釈をしています。
それによると仏滅は
土御門 吉凶なし
高島 凶日
安政雑書 大悪日
という風に解釈が分かれます。
悪い日と言っている流派が2つもあるんだから、やっぱり悪い日なんだ…なんて思う方もいるかもしれませんね。でも、そうとも言い切れないのです。
占いは漠然としていることも多く、例えば、ひとつの占いが広まると、同じような内容だけれど名前が違う占いも人気になってきます。
最近は本家本元の占いではなく、名前を変えた亜種の占いの方が人気が高いかもしれません。
例として挙げると、算命学なんかもそうですね。実は似ている占いがすでに存在しているんですよ。
さて、話を仏滅に戻しますが、この仏滅を含む六曜って、昔から暦に使われていたかというと、実は違うようです。
どうやら、旧暦が廃止されるまではメジャーなものではなかったとのこと。なぜそんなに人気がなかったかというと、六曜は6つが順繰りに巡るので、すぐわかってしまうというか。1週間の曜日のような感覚に近かったのかもしれません。
正月と7月の初日は必ず『先勝』になるとか、今回紹介したように中秋の名月は毎年『仏滅』とか。
中秋の名月が『仏滅』だからって、特別な感想を抱く人は少ないんじゃないでしょうか?
人によっては良い日になるし、人によっては悪い日になる。そう考えればいいと思うんですよね。
結婚や宝くじを買うときに『仏滅』や『先勝』などを気にする方は多いですが、それ以外だとあまり気にする必要もないのではないでしょうか。
お月見のイメージが出来たのはいつ?
縁側でススキに団子。
中秋の名月にそんなイメージがあるのは、もしかしたら昭和世代だけかもしれません。
今は月見バーガーと月見パイ。
はい、有名ハンバーガーチェーン店で毎年この時期になると発売される期間限定のハンバーガーですね。
これが令和時代なのかもしれません。でも、昨今のママたちはナゲット問題や賞味期限切れ問題があったことが頭にちらつく人もいるので、どう思っているのか分かりませんが。
最近では、9月になると街は「ハロウィン」に染まっていきます。
現代は食べ物の名称にだけお月見の名残があるものの、文化の流行はハロウィンに変わってきているのかもしれないですね。