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“直感”を鍛えると、人生もスムーズに!? この夏は、腹筋よりも“直感”を鍛えろ!!

“直感”を鍛えると、人生もスムーズに!?
この夏は、腹筋よりも“直感”を鍛えろ!!

アスリートやスティーブ・ジョブズなどが“直感力”を鍛えて成功に繋げてきた話は有名です。でも「“直感”“第六感”なんて、あてにならない」「運が悪いから無理」なんて思っているひとも多いのではないでしょうか? いやいや、実は違うんです。私たちは誰でも“直感力”を持っていますよ!! “直感力”を高めていけば、きっと物事もうまく回り出しちゃうはず。さあ、“直感活性化”生活へレッツゴー!!!

意図的じゃなく出す決断が“直感”

なにかを決断する場合や選択するときに、本能(心の声)に従ってチョイスした答えのことを言います。論理的に導き出した答えや統計的に算出した答えなどはアウト! なんらかの理由に基づいていたり、考え抜いて出したりしたものは“直感”ではありません。

そもそも“第六感”なんて存在するの?

心理学などでは“直観(第六感)”について何度も調べられてきました。ただ、アンケートによるものなどが多く、“直観力”がはっきり存在するといえるデータではありませんでした。しかし、オーストラリアのジョエル・ピアソン心理学准教授が「決断、判断をするとき指針にするために直観を使っているのかどうかを見極める一連の実験」を考案したんです。なんと、この実験によって、“直感”が私たちの判断材料になっているとの結果が出ました!

“直感”を測定する実験

実験は“直感”を本能的な感情や知覚のように、体や脳からの非意識的感情情報の作用と定めて行われました。20人程度の複数グループに、モノクロの点が動き回る(画面の半分だけという狭い範囲を動く)パソコン画面を見せます。点が左へ動いているのか、右へ動いているのか学生たちに判断してもらうのですが、この判断は集中していても困難ですから“直感”を使うことになるんでしょう。さらにこの実験では、被験者には気付かないくらいのスピードで感情的な反応を引き出すようなイメージが紛れ込むようになっていました。

【使われたイメージは大まかに分けて2種類】

【プラスなイメージ】→子犬や赤ちゃんなど、いい感情に繋がるイメージ
【マイナスなイメージ】→銃やヘビなど、嫌な感情に繋がるイメージ

意識が知覚できないくらいのイメージ。つまりサブリミナルイメージは、“直観”の中に含まれる情報をまねたものとして入れられました。気付いてなくても、感情的に潜在意識下では知覚されています。

実験の結果

被験者たちは、【プラスなサブリミナルイメージ】を見せられたほうが、左右どちらに点が動いているのかをスムーズに自信をもって答えることができたのです! しかも、【マイナスなサブリミナルイメージ】を見た被験者たちよりも迅速で正確な答えだったとの報告がありました。さらに、この作業を長く続けていると、被験者たちはより直観を使うのがうまくなる可能性があるそうです。

実験のまとめ

また、ピアソン心理学准教授は「無意識の情報を活用することは、脳内でどれだけ学べるかどうかにかかっている。論理や推理を使って決断を下すのが楽にできるようになるのと同じように、頻繁に直観を活用することによって、自分の直観をうまいこと信じられるようになるかもしれない」と実験の結果からまとめています。実は、このようなことをこの結果が日本で紹介される以前に発言していた方がいるんですが、ご存知でしょうか?

努力した結果得られるのが“直観力”

生涯通算獲得タイトル数歴代1位を誇る、プロ棋士羽生善治いわく、「“直感”は7割正しい」。ひとつの場面で80通りの可能性がある将棋。対局では限られた時間の中で相手の手まで深く読むため、80通り細やかに考える時間などないのでしょう。つまり瞬時に数手まで絞るには“直感”が必要なんです。彼は「“直感”は本当に何もないところから湧き出してくるわけではない」と言います。もがいて努力を積み重ねてきたすべての経験を土壌にして生み出されると語った上で、「経験から直感を導き出す訓練を、日常生活の中でも行う必要がある」と唱えていました。上記の実験が日本で紹介されるよりも以前から、実践しながら実験結果と同じことを提唱してきたプロ棋士羽生善治。さすがですね。実験結果を踏まえると「説得力がさらに増したなぁ」と思わずにはいられません。

“直感”さえ鍛えれば、確かにうまくまわっていくような気がします。もしかすると、今必要なのは“婚活”より“直活”かもしれません。“直感”活性化を目指して、日々を無為に過ごさないように頑張りましょう!

主な参考文献・サイト

『直感力』羽生善治 PHP新書(2012)

カラパイア

文/岸リア子