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ニュースとして扱われた摩訶不思議・電車事件簿 【後編】

ギョギョギョッ! あなたもいつ遭遇するかも?

いつ自分の身に起きてもおかしくない電車遅延。
それが実はオカルト・トラブルだったら……。

なぁんて、先日の大江戸線のオカルト遅延から思っている人もいるのでは!?
と、いうわけで、これまで起きた数々のオカルト・電車トラブルをまとめてみた。

年代順まとめ【後編】へGO!

※①から⑤は前編へ

⑥ 遺体がない! 不思議な人身事故

【2010年5月8日】10時50分
JR中央線・西荻窪駅

JR中央線の西荻窪駅に東京発高尾行き普通電車が停車する直前のできごと。

男性がホームから転落し、大きな音が響いた。
接触したと思われたため、駅員らが駆けつけるも、すでに男性の姿はなかった。
そして、周辺を捜索してもその男らしき人物も、ケガ人も見当たらなかったことから、“人身事故のはずなのに遺体がない”怪事件として有名になる。

【幽霊スペック】性別・服装など

男性。ほかは不明。

警視庁荻窪署は“男性が持っていたバッグが車両に接触した”という可能性を視野に入れ捜査していたとのことだが……。
“人が接触した”と思わせるほど重量があるバッグを持っていたと考えていたのだろうか。
そうならば、かなり大きな荷物である可能性が高い。
しかも、無傷で、吹っ飛ぶこともなく? そんな耐久性があるバッグならば、すごく欲しい。
すぐに駆けつけたという駅員はそのバッグに気付いて、メーカーを教えてほしかったとさえ思う。
そして、個人的にはバッグじゃなく、やはり幽霊では? と思えてならない。

⑦ 打ち所がよかったのか!? 電車と接触し、消えた男

【2010年8月1日】10時50分
JR北陸線・野々市駅

石川県野々市町のJR北陸線野々市駅で、人身事故のため通過予定の名古屋発富山行き特急しらさぎ1号(八両編成)が急停止した。
先頭車両の左側にある乗務員用の鉄製ステップが曲がっており、なんらかの接触はあったと見られているが、警察や駅員の捜索では周囲に人の姿はなかったそうだ。
上下線合わせて特急4本と普通列車6本が部分運休したほか、24本が最大112分ほど遅れ、計約6千人に影響が出たとされる。

【幽霊スペック】性別・服装など

男性。ほかは不明。

運転士は「飛び降りた人(男性)を撥ねてしまった」と通報をしたようだが、やはり該当者は見つかっていない。
電車に接触した形跡がはっきりと残っているため、見間違いということはなさそうだ。
にもかかわらず、この運転士は後日、「飛び降りる瞬間は見ていない」との旨を語っていたようである。
つまり、本当に飛び降りた人がいたかは“曖昧”ということだ。ただ、飛び降りた人が見間違いだったとしても、接触した跡がきっちり残っている。
近くに動物などの遺体があったわけでもない。
じゃあ、なににぶつかったと言うのだ? 見間違いで済まそうとしている分、余計にホラー度を高めていると思うのは私だけだろうか。

⑧ なんだか、ものすごくガチっぽい怪談遅延

【2014年11月15日】10時25分
JR羽越本線・南鳥海駅

山形県酒田市のJR羽越本線南鳥海駅にて、人身事故が発生。
およそ70キロで貨物列車が走行中、100メートルほど前方の線路脇に女性を発見し、急ブレーキをかけたが間に合わず。
女性がいた場所を通り過ぎて停車したこと、ぶつかった衝撃があったこと、接触したような音を聞いたことなどから警察に通報した。
しかし、停車後に運転士が確認したところ、人の姿はなく、警察などが周囲まで捜索した際にも該当者は見当たらなかった。
この影響によって、羽越本線は上下線合わせ4本に最大・1時間40分ほどの遅れが出たそう。

【幽霊スペック】性別・服装など

女性。60代くらい。白い服。

どうやら貨物列車や回送列車には、高齢の女性幽霊(?)が出会いやすいようである。
(前編③、⑤参照)熟女好きなオカルトマニアはそこが狙いめ! 普通列車や快速はお好みじゃないようなので出会える確率は低いやも。

⑨ 幽霊か? 生きた人間か? どちらにせよクレイジーなお人柄

【2014年11月16日】16時20分
南海本線・泉大津駅

大阪府の南海本線・泉大津駅で、関西空港発難波行きの空港急行電車に奇声を発する女性が電車に飛び込んだため、急停車。運転士及び、駅員、その周囲にいた人たちも状況を目撃していたが、飛び込んだ女性の遺体も接触した形跡も見当たらず、騒動に。運転士は線路上でしゃがんでいる女性を見たとのこと。
なので、ほかの情報はホームにいた人の提供によるものだと考えられる。
その後、「飛び降りたんや」とだけ言い残し、女性はホームによじ登って走り去ったとの報道がされたが、彼女の消息は不明である。

【幽霊スペック】性別・服装など

女性。関西弁。

運転士と車掌の間で目撃証言が異なっていることなども含め、一部では「やはり幽霊!?」という怪事件となっている模様。
しかしながら、奇声を上げて飛び込むとは、なかなかの気合の入りようだ。
そして、大概こういう場合、迷惑をかけて申し訳ないという気分になるのではと思うのだが、発言を見る限り開き直っているような気がしないでもない……。
少々出落ち感があるとはいえ、つっこみどころ満載すぎて、さすがお笑いに長けている関西の幽霊(?)だと思った。
幽霊にしろ、生者にしろ、すごい人柄だ。

もし生きた人なら、死にそうにないタイ……いや、かなり強運な持ち主だと思うので、自殺など考えず、しっかり生きて欲しいと願うばかりである。

⑩ 子ども×消える、はやはりガチ度が高い!!!

【2015年6月2日】20時18分
JR東海道線、相模線・茅ケ崎駅

JR茅ケ崎駅の線路上でひとりの子どもが遊んでいたため、電車が急停車。運転士以外にも乗客らが、“子どもがひとりで遊ぶ姿”を目撃していたのだが、捜索しても見当たらず、15分程度の遅延があった。
その後、監視カメラの映像には何も映っていなかったこと、同日の2年前には人身事故で子どもが亡くなっているなどの情報から、ネットを中心に話題になった怪現象。

【幽霊スペック】性別・服装など

子ども。性別及び服装、容姿は不明。

これはまさに、怪現象!! たまたま出てきて遊んでいた子どもの幽霊なら、害はそれほどないわけだし、存分に遊んでいきな……くらいの気概を大人としては見せたいところだ。
でも、2回も轢かれるのはかわいそうだから、運転士さんは停車グッジョブ。
まぁ、監視カメラ、映っていなかったのは、角度の問題かもしれませんがね~。


以上
ギョギョギョッ! あなたもいつ遭遇するかわからない!?
ニュースとして扱われた摩訶不思議・電車事件簿 まとめでした。

ひと昔前はおばあちゃんや女性など大人ばかりだったわけだが、最近は子どもが主流な御様子。
呪怨のとしおの影響か? 霊や心霊事件にも流行があるのか? なんて、ナゾは深まるばかり。
ただ、気付いていないだけで意外と多い身近なオカルト現象。
今日あった遅延も、こんな事情があったりしてね……。遅延があったら、どうぞ、調べてみてくださいませ~。

文/岸リア子