マリーシェルでは複数の占いサービスを扱ってますが、タロット占い師の方の占いサービス応募が一番多い。
各サービスともいくつかの審査を通した後にサンプル鑑定をやってもらいますが、サンプル鑑定に関しては個人的には5分で決まると感じています。チャットは文字を打つ分5分、電話なら3分で済むという感覚です。
運営側のサンプルを通すサービスもありますが、一通りサンプル鑑定をやってもらう必要はあまり感じません。
なぜか?といえば、5分でその鑑定士のスキルやレベルがほぼ判定できてしまうし、その後の状況を見ても、最初の判断以上でもそれ以下でもないから。
今回のテーマとは関係ない話から入ったように感じますが、こうして私が判断できるポイントは、実はタロットリーダーのつまづく原因でもあり、それを今回は書いておこうと思います。
さっそくですが実際の鑑定をもとに話を進めていきます。
具体的な例をあげると
お店を開きたいけど、AとBの場所のどっちがいいか?
こんな相談が入ったとする。これ恋愛に置き換えると、元カレと今カレのどっちがいいみたいな相談にも通ずるところありますが。
そんな時にA、Bのどっちとハッキリ出る場合もありますが、たいていはどっちも何ならかの問題があるケースが多いです。
独学でタロット本を読んだだけの人だと、AとBのぞれぞれで出たカードだけでの判断でこっちとやってしまいがちですが、1枚引いての判断では正直答えがでないです。そこでの障害が何かってのを出さないことには正しい答えは導けません。
そして、そこでの障害で”人”ってことが見つかった場合。
Aは人の問題って出てるので、そこが解消できれば、こっちですかねみたいな流れになりますが、こういった回答をする占い師もいれば、さらに一歩踏み込む占い師もいます。
その人の問題が何かを探すんです。
お客さんがこないのか。
スタッフが揃わないのか。
スタッフと顧客のトラブルがあるのか。
人間関係でのつまづきがあるのか。
一概に”人”って障害が分かっても、それが何なのかをハッキリさせなければ対処の仕方が変わるので、正しい判断はできません。
タロット本では、カードの意味合いなどは載ってますが、実際に鑑定を進めていくうえでの大事なことがあまり書かれていることはありません。
占い師側がもし自分がお客様と同じ状況で判断を迫られたなら、どうやって判断すればよいか?それを考えて鑑定していれば、”人”の問題ってことからさらに一歩踏み込むはず。
たとえ”人”の問題はいずれ消えると出ても、分かったうえで進むのと、分からずに進むのとでは、本人の気持ちがまったく違います。
だからその人の問題が何なのか、そこが何か分かったうえで人の問題と伝えるのはいいんですが、それが分からずに人の問題と言われると、悶々とした気分で、「あー、Aはやめた方がよいかな」と迷う原因にもなってしまいます。
今回テーマにしたタロットリーダーが迎える壁は、こうしたところでこういった部分の対応って経験がどうこうというよりも、その本人の資質というか心の持ちようによってくるので、壁にぶつかった人は乗り越えるのがなかなか難しいと感じます。占ってる側からすれば何でお客様が満足できないか、それを知らずにその場はすぎてしまうし、他の占い師から鑑定の進め方の問題を指摘されることもありませんから。
占い師の採用では人間性を重視するとか、占い師は心が大事という話を過去にもしてますが、そういった面をクリアしてる人にとっては、この壁の問題は現れることはないのではないかと思います。
Source: マリーシェルと愉快な仲間たち