連載コラム

<第2回>社会派占い師・ファルコ環の 【活躍運でみる米大統領選2016】その2 大統領選の見どころ―“次の本命”は?

【今回の選挙のゆくえは?】

 お笑いバトルかなんかで両方の芸人ともつまらなかった場合、それでもどちらかに投票しなければならない観客は、さぞかし苦痛を感じることでしょうが、さらにそれを解説したり予想したりしなければならない解説者はもっと苦痛を感じるはずです。
だって、どちらが選ばれようとも単に「落とすことができなかった」というだけであり、何の意味もないことを、いかにももっともらしく予想したり解説したりしなければならないわけですから。

今回の米大統領選も同じようなもので、つい最近までまったく興味を持てなかったのですが、これも仕事と思って仕方なく始めてみましたら、実はものすごく重要な事柄が潜んでいることに気づいて、ようやく関心を持つことができました。

それは何かと説明する前に、とりあえずは話の順番上、トランプ候補の活躍運から見てみる事にしましょう。

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トランプ氏は不動産業の経営者であり、また旬の時期にはバラエティー番組で活躍もしていたそうです。

で、2016年現在の運気ですが、旬は過ぎたとはいえヒラリー氏ほどは落ちておらず、「過去の人」にはなっていない状態です。

ですが、大統領みたいな重要な役割を果たすには活躍運が3目盛りぐらいは必要なのですが、トランプ候補の現在は1.6目盛りぐらいしかなく、今までの政治家としての実績・経験が乏しいことも考慮すれば、かなり苦しいといわざるを得ません。

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毒舌王の正体は
真面目で知性も高い人物

ちなみに、トランプ氏の人格を見ると、実は真面目だし知性も高い方です。

ただ組織や社会に貢献せずに、報酬や利益を得ている(と、トランプ氏が思い込んでしまっている)者に対してカッとなってしまうのと、その気持ちを大げさに過激に表現してしまうところがあり、それがトランプ氏の評判やイメージを決定づけてしまっているようです。

不法移民に厳しかったり、在日米軍を引き上げる(あるいは日本にもっと負担を求める)とかいったりしているのも、そういう面が過剰に表れているだけでしょう。

(ちなみに、トランプ氏が出演したバラエティー番組(=「アプレンティス」)も、そういう感じのものだったらしいです。私は見たことはありませんが)

もし、トランプ氏が大統領になったとしても、日本が米軍や米国に対しいかに貢献してきたか、あるいは、これからも貢献していくかをちゃんと説明すれば、ちゃんと経済的にも軍事的にも協力しあえる関係を維持できるでしょう。

【今後の動き】

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活躍運も飛びぬけておらず
10月の運勢も微妙なおふた方

 ヒラリー候補とトランプ候補を比較すると、運勢だけならトランプ候補がやや上、政治的経験と実績ならヒラリー候補の方が圧倒的に上ですが、両者に絶対的な差はなく、あとは10月のそれぞれの運気が決める事になります。

 では、10月の運気はどうかというと、ヒラリー候補は“×”で、トランプ候補は“×に限りなく近い△”という感じで両者とも悪く、おそらくはまた不用意な発言をしたり、過去の失敗や悪事が出てきたりして、たたきあいになるのでしょう。

と書いている傍から、さっそくトランプ候補にわいせつスキャンダルが出てきていますが、運気上、ヒラリー候補にも不利な情報が出てくることでしょう。

というわけで、さらに記録(不支持率の)が伸びていくところが見られそうです。

 もっとも読者様の中には「不支持率なんて、メチャクチャなこと言えば上がるんだから、記録更新なんて意味が無い」と思われる方もいるかもしれませんが、それは大いなる誤解です。というのも、もし今、私が、選挙に出てメチャクチャなことを言ったとしても、世の中に相手にされないので名前も覚えられることはないですし、ましてお金をかけてまで不支持率の調査がされることもありません。

 つまりは、不支持率を得るためには、逆にコアな支持者と知名度が必要となるわけであり、さらには“国民の大半に嫌われてでも理想を実現したい”という強い信念と自己犠牲の精神を持ってこそ得られるものであり、たいへん貴く得難いものなのです。

参考までに、戦後の米国大統領で就任時の支持率がもっとも低かったのは、ビル・クリントン氏の48.6%だそうです。つまりは50%の不支持率だったという事ですが、どちらが勝とうと、これを大幅に更新することは間違いなさそう!

リオが終わっても、まだまだ世界は熱いですね。きっと選挙の翌日の新聞の見出しは、どっちが勝とうとも「全米が泣いた」となるのでしょう。

【最終的な勝者は?】

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ふたりに着目するとトランプ氏が有利だが……
その後に現れる本命の準備期間だと捉えると
単純には予想ができない、このレース!!!

 それで、最終的にはどっちが勝つの? というところですが、ふたりだけに着目すれば、ややトランプ候補が有利ですが、まだそう決めつけるのは早いです。

 どういうことかといいますと、例えば首相や大企業の社長などで、とてもそれにふさわしい運勢がない人がなったりすることが時々ありますが、そういう方はたいてい、短期間で後継者を指名して退くか、あるいはスキャンダルなどで辞任して次の人に道を譲ることになります。で、その次の人がすごく運勢がよくて、「ああ、時代が選ぶ本命はこちらだったのか」と気づかされたりすることが多いです。

 じゃあ、その“次の本命”が、最初から首相や社長になればよいではないか、というと、その時点では、“次の本命”が、まだ運勢が弱いか、地位や実績や知名度が不足していたりしていて、つまりは「準備が出来ていない」状態であって、主役を担うにはもう少し準備時間が必要となっています。その準備時間を埋める役割を担うのが、その前の「とてもそれにふさわしい運勢を持たない人」というわけです。

運勢的に有利なトランプ氏も、
過去の人ヒラリー氏も“つなぎ”である可能性が大

ここまで来ると皆様もお気づきかもしれませんが、今回のヒラリー候補またはトランプ候補は、“次の本命”までの“つなぎ”ではないか、ということです。

(ちなみに私は、前の人が“次の本命”に円満に地位を引き継いだ場合には「つなぎ」(あるいは「中継ぎ」)と呼び、“次の本命”と対立した挙句、踏みつぶされて退場した場合には、「踏み台」と使い分けていますが、ヒラリー氏やトランプ氏が「つなぎ」になるか「踏み台」になるかがわからないので、ここでは「つなぎ」という語で統一することにします。)

 もしそうならば、ヒラリー候補とトランプ候補のうち、“次の本命”へのつなぎの役割を持っている方が時代に選ばれる事になります。

【“次の本命”とは誰か?】

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簡単に目星がつく次の本命
副大統領候補に注目!

 それでは、“次の本命”は誰か? というところです。このような場合、普通は探すのは難しいのですが、今回の大統領選においては、副大統領候補となっているふたりのどちらかと簡単に目星がつけられます。

 というのも、もし大統領が倒れたり辞任したりした場合に代行を行うのが副大統領なのですが、今回のように大統領候補者がどちらも高齢で不人気で運勢も良くない場合には、任期途中で代行となる可能性が高いからです。

 今回、副大統領候補に指名されているのは、共和党(トランプ候補側)がマイク・ペンス氏という方で、民主党(ヒラリー候補側)がティム・ケイン氏という方ですが、両党とも既に現時点で、「今の大統領候補を辞退させて、代わりに副大統領候補を大統領候補にしよう」という声が上がっているぐらいですから、すでにしてそういう流れが始まっているわけであり、今回の副大統領候補が“次の本命”である可能性はますます高いでしょう。

それではどちらが“次の本命”なのでしょうか?

ふたりの副大統領候補のどちらが“次の本命か”を調べるために、ふたりの活躍運を見てみる事にしましょう。

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 今回、私もこの副大統領候補2名の運気を初めて知ったのですが、見ての通り、両者とも現在から将来にかけての活躍運がすごく強く安定しており、まさにこのふたりのどちらかが“次の本命”であることは間違いないでしょう。

 両者を比較すると、今から数年後までの活躍運はマイク・ペンス氏の方が上ですが、ただ、計算すると、マイク・ペンス氏が「準備が整う」のは2019年ごろとなっており、果たして運勢が弱いトランプ氏が2017年に就任したとして2年間ももつのか? という疑問があります。

一方で、ティム・ケイン氏の方は、「準備が整う」のは2018年ごろとなっており、これだとヒラリー氏が就任して、1年後ぐらいにはティム・ケイン氏が影の主役として内閣を動かすようになり、そのうちにヒラリー氏が体調を崩して代行、というように自然な流れになります。

(ただし、4年後の選挙(2020年)ではマイク・ペンス氏の方が運勢が強いので苦戦することになるでしょう)

【まとめ】

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【マイク・ペンス氏】
2019年ごろ準備が整う・4年後の選挙(2020年)ではティム・ケイン氏よりも活躍運が強い

【ティム・ケイン氏】
2018年ごろ準備が整う・準備が早く、ヒラリー氏が就任すると1年後くらいから影の主人公として内閣を動かすなど、活躍していく可能性が高い

活躍運が強い方か!?
準備が早い方か!?

 活躍運が強い方か(マイク・ペンス氏)、それとも準備が早くできる方か(ティム・ケイン氏)、時代がどちらを選ぶかという事ですが、私としては、副大統領から大統領代行となるタイミングを重視して、ティム・ケイン氏を“次の本命”として予想したいと思います。

 つまりは、(つなぎ)ヒラリー氏→(本命)ティム・ケイン氏で、そのライバルがマイク・ペンス氏、みたいな配役となるわけです。

 まあ、数年後の配役なんて、ちょっとしたはずみで“主役交替”となるものですけどね。

 さーて、そのシナリオがあたるのかどうか、楽しみですね。

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