先日、占い通信講座は無意味でこの時期は気を付けなくちゃいけないという話をした。
通信講座でも、数万円程度のものならまだいいが、中身がないのに数十万円というものに引っかかる人もいる。
大変、お気の毒なことだ。
それよりももっとひどいのが占い店舗のフランチャイズ。
私の中では、『悪魔の占いフランチャイズ』と呼んでいる。
実際に確認できた流れの概要はこうだ。
- 占いに来たお客様に、『あなたは占い師に向いてる』と伝える。それとなく講座紹介。
- 講座を受講していく中で、電話占い等をやらせ初心者でも稼げると思わせる。
- 講座終了時にフランチャイズの話を出して契約に。
こうした流れで、占い店舗のフランチャイズに引きずり込もうとします。
私はこういう奴が同じ業界にいるのもやだし、同じように見られたくはないと思ってます。
昨年、こいつは占い師を増やしているんで、うちのUranowで使いませんか?みたいな電話をかけてきまして、その場で断りましたね。
昔からある団体で、ある意味老舗の部類にはなるんですよ。ここ。
以前に携わったサービスで、うちが下請けに使ったことがあり、その後非常識極まりないことをやったので、もう俺の前に顔見せるんじゃね~となりまして、その後関係を絶ったんですが、連絡してくるんですね。こいつが。
たしかに占いを教えるのは下手ではない。ただし、占い師を育てるのはできないタイプなんです。ある意味宗教家みたいな人物といえます。”自分は書籍出しているんだ、すごいんだぞ~”という、敬えオーラ全開で、そこにやられる人も多いんでしょう。
でも、私からすれば「それで」なんです。きちんとした後進を育てているのなら、私もすごいですねとなりますが、弟子がチャット占いを出会い系みたいに使ったり、弟子がネット掲示板荒しをやってるとか、まともな弟子を見たことないのと、本人が自分で築き上げたという話はでっち上げで、昔の奥さんの実績だったという真実を知ると、こいつ典型的なペテン師じゃんってなるんです。
では、上記1〜3の流れをやや詳しくご紹介。
占いに来たお客様に占い師に向いてるね?って平気で言えることが、まず私は理解できないんですが、自分の好みの女性やお金に余裕がある人が来るとこいつは毎回そう言うようです。講座自体はまともです。案外。話はうまいから。知識の習得はできるので、技術と心を磨けば、本来は占い師になれます。けれども、講座受講後、みんな占い師ということをやってしまいます。金ずるにするため、ダメな人をダメだと言わずにいってしまいます。とりあえず、提携する電話占いやチャット占いでデビューさせます。うちはこういう部分でも仕事を提供できるんだ、これなら慣れてくればもっと稼げるだろ~的な話で安心させたのち、店に興味ないかって話をしたりしてきます。
フランチャイズって、ある程度、成功例というか、モデルケースがあったうえで展開していくものだと思います。たしかに複数店舗をやってましたが、どこもお客様がいなかったという声は、現地の占い師から直接聞いています。自分のいる本店は機能していても、それ以外はうまくいってない。うまくいってない状態で、うまくいかないものを売りつけようとするんですね。お客様がいない時には、電話占いで売上げを上げられるから大丈夫という補填モデルなのですが、そもそもその電話占いは自前ではない。電話占いの活動初期は、新規枠紹介で数字は伸びますが、その後は本人のスキル次第に。つまりは大丈夫という前提も崩れてしまうんです。
なぜこうした破綻モデルを組んでしまうのか?私とは真逆の位置にいる人間なので、真意は分かりかねます。本来占いのお店ともなると、そもそもブランドもクソもないわけです。占い業界では知名度があっても、世の中的には無名になるわけで。けれど教祖的な人にとっては、自分のブランドを使わせてやるんだから金寄こせ的な発想になるのかもしれません。
私は、一流占い師ではないからこそ、そこを目指して努力しようと思うし、自分がそうじゃないから、一流占い師を店に置きたい、メンバーに加えたいと考えます。日々、コツコツと努力する中で、いつの間にか実績が生まれる。それがコピス吉祥寺やアトレ秋葉原の占い館であり、それもタネを撒いたようなもので、今後もっといいモノにするためにその場にいる個々を輝かせることによって、より良い姿に成長させていきたいと思っています。占い館に在籍した時点では、誰も知らないイチ占い師。そこから1件1件の鑑定を通して、お客様の信頼を得て、リピーターやファンにしていく。自分自身のパフォーマンスがお客様に受け入れられない限りは、自分のお客様が増えることはないし、他の占い師はお客様が多いな~、うらやましいなと思うくらいなら、自分のどこを改善すればもっと良い鑑定につながるのか、問題解決に繋がるかを考えていくべきです。たとえばユニクロなどのブランドで人を集められる店であっても、売れる商品と売れない商品があるわけで、売れない商品が売れ筋になることはない。しかし、占い師の場合は、努力をすれば改善はでき、お客様がつくようになります。
マリーシェルの店の仕組みは、他店で働く占い師には理解できないとよく言われます。他店では、他の占い師と会話は控えろとか、お客様をそこで対応した占い師が受けるのが当たり前だという考えらしいです。でも、自分が成長するために他の占い師に相談や助言を求めるのは大事なことだと思うし、お客様自身がどの占い師に相談するか選択する自由や占いが初めてならやってよかったと思えるように、お客様の悩みにあった占いが提供できる占い師が対応した方がいいはずです。占いをサービス業と捉えた場合に、そのサービスの質を上げることをとことん追求すると、うちのスタイルになるわけで、お客様のことを考えて当然のことをやっているにすぎません。
マリーシェルでは、吉祥寺出店の際から店舗の拡大ということを計画に入れて、事業を進めてきました。ただし、先の会社のようなお客様が利用しない店を作るのではなく、きちんとお客様が利用してくれる店を作りたいと考えています。それには箱を用意するのが先ではなく、そこで活動する占い師を集める、教育するということが大事だと思っています。人さえいれば、時流にあった形で場を作れますが、逆はないからです。
東洋系占いをやる私にとっては、人も物事もすべてが陰陽の両面を持っているという考えです。人は自分の選択で、陰にも陽にもなることができますが、私は仕事に関してフェアにやっていきたいと考えています。占い業界に関しては、陰が強く働く場であり、普通の会社員では働けないからとか、人と関わることが苦手だからといった方などが、占いが好きとかそれで仕事がしたいという考えの人よりもかなり多い特殊な業界です。場を提供する会社にしても、ここ最近のプレイヤーを見ればわかるとおり、ゲームなど他業種でうまくいかないから参入というケースが増えています。それの何が悪いかというと、お金を稼ぎたいと思う占い師とプレイヤーの利害が一致するわけで、第一の目標がそこに向かうということは、お客様の悩みの解決云々はどうでもいいという流れに向かってしまうのです。そして、占いを極めるよりも、どう稼ぐかという手法が主になり、それが不正なサービスの提供という結末を生んでしまうと思います。そして、その流れのうえではきちんとした占いを提供しようという占い師自身も、やっていることは不正なサービスを拡大させる手助けという結果です。
マリーシェルでは、反社や不正なサービスに籍を置く者は一切採用しませんということを求人情報にも応募時にも伝えていますが、それはこうした考えがもとであって、自分はきちんとしたサービスを提供してるといっても、大局的にみれば悪魔の手助けだと思うからです。
原爆にしても、もともとは人を殺めるための研究ではなかったはずです。ただ戦時下という環境で、その技術が使われてしまったということ。研究者の悪意が働き、そういう結果を生んだわけではないでしょう。
それと同じで環境により、占いが良くも悪くも働いてしまうと思っています。だからこそ、悩みや問題解決を第一に掲げ、フェアな環境を創ることが重要だと考えているし、そうした環境に悪意がある者や陰の質が強いものが入るのは極力さけなければならないと考えています。
私はそのように考えていますが、問題のある者でも数字を作ればそれでいいだろ的なことを口にする人は結構多くいて、実際に昨年とある上場企業から管理業務の提案を受けましたが、うちは断りました。そこが問題ある奴が関わるサービスは私が嫌だといっているのに、そこも加えたいと言ってきたので、でならお好きにどうぞと。マリーシェルは、悪魔の一派に加わるつもりはないし、邪魔するなら戦います。目障りじゃなければ、悪魔と共存も仕方がないと思います。世の中にそれが必要だという人がいるのなら、あえてダメだなんて言いません。悪魔のサービスを利用するか、マリーシェルを利用するかはお客様が選べばいいと思っています。
引用:チャット占いUranow(ウラナーウ)と電話とチャットでウラナッテな日々