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君たちはどう生きるか? 占いを仕事にするぼくらのスタンス

スタジオジブリの「君たちはどう生きるか?」まだ、私は観ていないのだけど、同タイトルの吉野源三郎さんの本は、子どもにプレゼントし、自分でも読んだことがある。
ちょうど占い事業を進めていく中で、自分の占いに対する向き合い方をこの本を通して再度向き合うきっかけになった作品だ。

占いに限らず、仕事に対する向き合い方は人それぞれ違う。
占い師側に立ち過ぎて、会社のスタッフに迷惑をかけてしまったこともある。
8年前の創業当時と今とで自分が関わる占い業界をいい方向に変えることができたかと問われれば、何も変えることはできていない現状がある。

ただし、何もやらなかったかといえば、そうではない。
これから変えていくための起点を作ることはできた。

ガンジーのいう「七つの社会的罪」
そのひとつである「道徳なき商業」
占い業界はそれに蝕まれていると思う。

たとえば、占い系の検索を入れれば、占い師の比較サイトが多数表示され、まるでデタラメな比較情報がそこにあふれる。
他者を陥れ、利益を生もうとするものが溢れていたりする。

最近は生成AIが注目されているが、ChatGPTにせよ、OPEN AI にせよ、ネットの情報をもとに生成されるものであるのだから、デタラメな情報が占拠する占いでは正しい情報が生成されるわけがない。
ちゃんとした占い業界にするのなら、こうしたものも変えていかないといけないだろう。

これまでのマリーシェルでの経験を通して、占い業界を変える手がかりや方法は見つけた。
そして、それを動かし始めている。

「道徳なき商業」が占い業界にもたらしたのは、労働生産性の低い働く場。
電話サービスなり、チャットサービスなり、似たようなプラットフォームと呼ばれるものがたくさん生まれ、その結果、消耗戦になり収益性の低いビジネスに陥っている。

1000人の占い師が毎月35万円以上の報酬が入るビジネスモデルを考える場合、毎月10億5千万円くらいの売上が立つビジネスを考えないといけない。 年間126億円になるんだが。

これを占い村の中だけで考えると、絶望的な数字だろう。
占い系の上場企業でも、3分の1以下になっているんだから。

けれども既存の占い村を飛び出して考えると、全然不可能な数字じゃない。
それはTVで著名占い師を作って、コンテンツで儲けるといった旧態依然とした発想のものではない。
これは今崩壊してる。
そうじゃなくて、もともと必要とされる場所があって、そこに提供できるネットワークを作るといった発想。 これだと8億円弱はカバーできる。
それ以外で2.5億円なら今までのものを伸ばす方向で埋めることができるだろう。
これを成り立たせるために必要なのは、企業としての信用力であって、それを生むためのひとりひとりの占い師自身の力だ。

「人格なき学識」マリーシェルでは人間性を重視しているが、誰でも名乗れば占い師という状況で、占いを始めて数か月で自分はプロだと口にしてしまう占い師ではダメ。
学んだものを経験の中で自分のものにする、そこで初めてプロの占い師としての独り立ちであって、こういうことをちゃんと分かる人、それが1000人までならなんとかこのビジネスモデルでうまくいくはずだ。 これまでのような他社に真似されるビジネスモデルではないから、一度稼働してしまえばしばらくは安定するだろう。

現状、うちの会社がすべて順風満帆にいっているわけじゃない。そこは勘違いしないで欲しい。
今の状況からよい未来に近づけるために、日々いろんな挑戦をし、失敗を繰り返しながら、成功のチャンスをつかもうとしている。機会を生んでも、それをうまく稼働させるためには、自分たちだけじゃなく、一緒に進む占い師の力が必要だ。

冒頭に書いたように、仕事に対する向き合い方は人それぞれ違うし、まったく違う人々をまとめるのは難しい。
それなら方向性が一致する人と一緒に占いサービスを展開していきたい。

これまでと同様、反社と不正企業だけは受け入れられない。
そうしたところと付き合わない理性のある占い師であって、ちゃんと占いと向き合って仕事として占いをやっていきたい人々と一緒にこの新たなモデルを構築していこうと思う。

マリーシェル占い館アトレ秋葉原店ができてから、すでに私は1000日以上店に立っている。
通りがかりでぼくらの店を知ったお客様の中には、占いが初めての方も多い。
はじめは仕事の悩みで入ったお客様が、恋愛の相談に内容が変わり、結婚の相談に変わっていく。
100日、300日と日数を重ねていけば、最初の悩みは解決していくし、間が空いて次の悩みを抱えた時に利用してくれる。

1000日以上経った先日、お客様がベビーカーを押して来てくれた。
最初、自分が鑑定したお客様がこうしてずっと利用してくれることは大変ありがたいことだし、毎回鑑定の後にこのお客様のその後はどうなったんだろう?大丈夫だったかな?と自分のことではないものの、いつも気になります。

経験をそれなりに積んでいても、まだまだ足りないところはあるし、もっとアップデートしていかなくては、すべてのお客様の悩みをパーフェクトに解決はできない。

今の自分のできることを全力でやるというのは大事なことであって、足りないことは補う努力をしていく、こうした姿勢は当然必要なことだと思っている。 占い利用者は不思議なことに自分に見合うお客様が集まる傾向がある。

自分がスキルを高めていけば、それに見合うお客様が集まるようになるし、そうしたお客様はクチコミ紹介を生む。
でも、それは最初から誰でもできるものではないし、焦らずに一歩ずつ進めれば、ちゃんとそうした姿に変わっていく。

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引用:マリーシェル|チャット占いUranow(ウラナーウ)と秋葉原の占い館

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